オール電化のメリット|効果が出やすい家庭と条件

オール電化の利点は、単にガスを使わないことではありません。高効率給湯、エネルギー契約の一本化、IHの手入れ、太陽光の自家消費を組み合わせたときに効果が出ます。

Benefits

設備と暮らし方が合えば、家全体を管理しやすい

利点が自動的に得られるわけではありません。各メリットが成立する条件まで確認しましょう。

主な6つのメリット

1.エコキュートで給湯の消費電力量を抑えやすい

エコキュートは電気だけを熱へ変えるのではなく、空気中の熱をヒートポンプで移動させます。家族の湯量に合ったタンクを選び、効率のよい時間にまとめて沸かせれば、電気温水器からの更新効果が期待できます。

2.ガスの基本料金をなくせる

給湯・調理・暖房をすべて電気へ移し、ガス契約を解約できれば、ガスの基本料金はかかりません。ただしガス乾燥機やガス床暖房を残す場合は契約が残るため、この利点は小さくなります。

3.IHは火炎がなく、天板を拭きやすい

IHは鍋自体を発熱させ、燃焼による炎がありません。平らなトッププレートは日常の手入れがしやすい一方、揚げ物の発火や余熱によるやけどは起こり得ます。「火がない=事故がない」ではなく、対応鍋と取扱説明書の条件を守ることが前提です。

4.エネルギー使用量を電気にまとめて見える化しやすい

スマートメーターやHEMS、機器アプリを利用すると、時間帯別の電力使用や給湯運転を確認しやすくなります。原因別に見たい場合は、給湯器や回路単位の計測機能も確認します。

5.太陽光発電の自家消費を増やせる

昼間沸き上げに対応するエコキュートや家電の予約運転を使えば、余剰電力を家庭内で利用できます。蓄電池を導入する場合も、売電単価、充放電ロス、容量と同時出力を含めて試算します。

6.貯湯タンクの水を災害時に利用できる機種がある

断水時にタンク内の水やお湯を非常用取水栓から取り出せる機種があります。ただし、停電中の沸き上げ可否、取り出し方、飲用可否は製品ごとに異なります。日常的な水の備蓄の代わりにはしません。

家庭条件との相性

条件期待できる効果確認事項
古い電気温水器を使用高効率給湯へ替える効果が出やすい過去の使用量、撤去加算、設置スペース
太陽光の余剰が多い昼間給湯で自家消費を増やせる対応機能、天候連動、売電との比較
入浴時間がある程度まとまる貯湯計画を立てやすいピーク湯量、来客、追いだき頻度
ガス設備を全廃できる基本料金を一本化できる乾燥機・暖房・調理の代替
高断熱住宅電気暖房の負荷を抑えやすい地域の外気温と暖房設計

メリットを金額にする方法

営業資料の月額例ではなく、「導入前12か月の電気代+ガス代」と「導入後の推定電気代」を比べます。差額から、設備の正味初期費用(工事費込み-補助金)を回収する年数を計算します。電気・ガス単価、家族人数、修理費は変わるため、単一の回収年数ではなく条件を変えた複数ケースが安全です。

メリットを生かすための確認

  • 給湯器は年間給湯保温効率と地域仕様で比較する
  • 湯切れを避けつつ過剰な沸き上げを減らす
  • 料金プランは時間帯単価と燃料費調整を含める
  • 太陽光があれば昼間沸き上げ対応を確認する
  • 補助金は対象型番・契約日・工事日・申請主体を確認する

公的情報・確認先

2026年7月30日時点。効果は住宅・機器・契約・使い方で異なり、削減額を保証するものではありません。

反対条件も合わせて確認