家庭でできる二酸化炭素削減とその効果

地球温暖化の大きな原因として二酸化炭素の排出量増大が問題と言われています。それでは、具体的に私たちが省エネ活動を行うことで具体的にどれだけの量の二酸化炭素を削減できるのかを具体例を用いながら説明していきます。

家庭の省エネ活動とそれによる二酸化炭素の削減効果

省エネで地球環境を守ろうと考えたとしても、それが具体的にどの程度の効果があるのかを知っておきたいですよね。まずは、どの取り組みがどの程度の二酸化炭素の削減効果があるのかを分かりやすく紹介していきます。

 
二酸化炭素排出量
杉の木換算
ガソリン1リットルの使用
2360g
0.168本分
灯油1リットル
2489g
0.178本分
経由1リットル
2619g
0.187本分
都市ガス1立方メートル
1959g
0.140本分
電気1kw
368g
0.026本分

※都市ガスの場合平均値です。
(地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第3条より)

杉の木の二酸化炭素吸収量については50年杉(直径26cm・樹高22m)とする。
年平均値:14kg/年・本(H16森林白書より)

 

家庭でできる省エネ活動とその環境への効果

例えば、毎月に40リットルのガソリンを3回入れるのを2回にしたら一年に80本の杉の木が吸収する二酸化炭素排出を節約したことになります。ほかにも、消費電力1300wのエアコンの使用時間を1日2時間ずつ短くしたら、949kwの節約(杉の木25本分の二酸化炭素節約)ができることになります。

このように、家庭でできるわずかな取り組みをするだけでも非常に多くの二酸化炭素の排出量を削減することができるのです。なお、日本の標準家庭が排出している二酸化炭素は一人当たり、年間に2100kgであると言われています。(2006年度調査:温室効果ガスインベントリオフィス)

京都議定書における排出目標は一般家庭で現在のおよそ80%程度の排出量にすることであると言われています。つまり、2100kg×20%=420kg(杉の木30本分)です。ざっくりですが、1日の二酸化炭素排出量を1kg減らすことができれば、目標が達成できるということになるのです。

よく1人1kgのCo2を減らそう!などという取り組みをみることがありますが、これはこうした点から計算されているのでしょう。

 

1日に1kgの二酸化炭素を減らすためには

1日に1kgの二酸化炭素を削減するにはどうした取り組みが考えられるでしょうか?

・アイドリングストップを心がける(一日5分):(107gの二酸化炭素削減)
・運転しない日を作る(自転車で通勤するなど):(週に10km運転を減らせば1日あたり300g)
・シャワーの時間を少し短くする:(2分でおよそ120gの二酸化炭素節約)
・お風呂を追炊きしなかった:(1回の追炊き減少として120gの二酸化炭素削減)
・マイバッグを持参して買い物袋を貰わない:(2袋あたりおよそ40gの二酸化炭素の削減)
・エアコンの温度を2度上げる(下げる):(1日でおよそ二酸化炭素90gの削減)
・エアコンを1時間つけないようにする:(1日でおよそ30gの二酸化炭素の削減)
・待機電力を減らすためにこまめにプラグを抜いた:(標準家庭で一日40g程度の二酸化炭素削減)
・ガス給湯器をエコキュート(オール電化)に変えた:(標準家庭で1145gの二酸化炭素削減)
・ペットボトルは買わずに水筒を持参する:(500mペットボトルあたり70gの二酸化炭素削減)
・ご飯を残さず食べた:(廃棄コスト減少により平均で15gの二酸化炭素削減)

など、ちょっとした工夫でも二酸化炭素を減らすことができます。細かな活動から大掛かりなものまで多数ありますが、色々工夫するだけでもできそうなことも多いです。ぜひ実践していきましょう。

 

 

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