ビットコインは省エネの敵!環境問題と仮想通貨

ビットコイン(仮想通貨)が人気を集めています。ところが、このビットコイン人気は、節電、省エネとはかけ離れた存在になっています。今はその価格や利便性が取り上げられていますが、将来的には、ビットコイン維持のための電気代が大きな問題になると思っています。
ビットコインは果たして持続可能な商品なのでしょうか?

ビットコインの維持に必要な電気代

ビットコインはブロックチェーンといって、その管理を世界中にあるパソコンが取引を処理・記録しています。

ビットコインの取引量(トランザクション)が増加すると、その記録のために必要な処理も膨大になってきます。こうした記録自体は、ビットコインのマイナー(採掘家)と呼ばれる人たちが行っているわけです。

参考:ビットコインなど仮想通貨のマイニング(採掘)とは何か?儲かるの?電気代は?

それ自身はいいのですが、そのマイニングには膨大なPCパワーだけでなく、そのPCを動かすための電力も消費されているのです。

しょせん、パソコンの電気代でしょ。と思われるかもしれませんが、高騰しているのはビットコインの価格だけでなく、処理に必要な電力量もです。

トランザクション(取引)に伴う、電力消費はクレジットカード、電子マネーなどと比べてビットコインはブロックチェーンと呼ばれる分散型の管理を行っている都合上、5000倍も電力消費が大きいといわれています。

そして、このビットコインのトランザクション量は増加しており、2017年現在でも消費電力量はもはや「国家レベル」の電力を消費しています。

ビットコインのマイニングが環境負荷の高い火力発電が中心の中国など新興国で行われているというが多いことを考えると環境への影響は深刻です。

 

持続可能な仮想通貨市場の構築に必要なこと

イノベーションを引き起こすためには、多少の問題があってもそれをまずは受け入れ、改善していくという流れは必要でしょう。

ただ、すでに国家レベルの電力消費量(それも環境負荷が高い発電方法での電気)が中心という事を考えると、残された猶予はあまりないかもしれません。

ビットコイン等の仮想通貨が持続可能なものであるには、環境負荷を抑えることが重要です。この問題の解決自体が新しいイノベーションになるかもしれませんが、環境を考えるものとしては早めの対応が求められると思います。

ちなみに、一部の企業では、太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用して、その電力でマイニングをするというところもあるようです。なんかシュールですね。

2017年12月4日

 

 

 

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